ストレスを感じない生き方

いじめがなくならないのは腐ったミカンの方程式の計算ミス

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いじめ問題ってなくならないですよね。

 

いじめというと子供の問題ばかり取り上げられていますが、大人にいじめがある限り子供のいじめはなくなりません。

 

子供は大人の背中を見て育ちますから。

いじめる人が守られる社会

 

特に問題なのが、子供間のいじめを解決するどころか、教師である立場の大人たちが、輪をかけていじめを深刻化させているケースですがありますね。

 

「相談されていたけどいじめだとは思っていなかった」など。

 

そして学校を卒業したからといって、いじめがなくなるわけでもなく、大人の社会にこそいじめはあります。

 

大人のいじめというとブラック企業やママ友いじめがありますが、それら以外にもたくさんあるんですよね。

 

そして、いじめられっ子には更なるハードルがあります。

 

相談して、解決する方向へ向かったとしても、そこでまたいじめられる側には高いハードルがまっています。

 

なぜか、いじめられる側がその場から放り出されるからです。

 

腐ったミカンの方程式

 

『腐ったミカンの方程式』とは、以前、TBSドラマの『3年B組金八先生』の第2シリーズで使われた有名なセリフです。

 

ダンボールに入ったミカンのうち、1コが腐ると他のミカンも腐り出します。

 

腐った1コのミカンをダンボールから放り出すことで他のミカンが腐らない。

 

腐ったミカンを問題がある生徒に例えたセリフです。

 

その生徒を学校から追い出すことで、クラスが平和になるというわけです。

 

そのやり方に対して金八先生は

 

「それがプロの教師がやることですか?」
「我々はミカンを作っているのではない。人間を作っているのです。」

 

と言い返しました。

 

不良生徒は

 

「オレはミカンなんかじゃない!オレは人間だ!」

 

と叫びました。

 

この名演技のシーンに多くの人が感動して、不良生徒の加藤優扮した直江喜一郎さんには今も熱烈なファンの方達がいらっしゃるようです。

 

ドラマでは、不良を外へ放り出すということですが、いじめられっ子も外へ放り出されます

 

いじめの問題に関しては、腐ったミカンであるいじめっ子は放り出されることはありません。

 

校則に反したことをすると腐ったミカン扱いをされますが、いじめっ子はされずにいじめられっ子が腐ったミカンになるのはオカシイです。

 

いじめっ子こそ腐ったミカン扱いにされるべきです。

 

いじめられっ子が休学してしまったり転校させたりして外へ出しても、いじめっ子がいる限りいじめはなくなりません。

 

いじめられっ子は休学した場合、授業を受けることができず、転校した場合、環境も変わりますし一からやり直しをしなければならず、転校するにあたっても諸々と大変です。

 

校則にいじめをした場合の罰則をもうけて、不良と同じ扱いを与えるべきです。

企業でも腐ったミカン扱い

 

私は、昨年、直属の上司へ3回相談しました。

 

話は聞いてくれましたが、毎回それで終わりでした。

 

彼らは決まって、

 

「自分が聞きますので、他の人には絶対に話さないでください。あなたのイメージが悪くなりますから。」

 

とこちらを気遣ってくれているような言葉をかけます。

 

ですが、それは脅しです。

 

自分のところで止まっていれば公になることもないのでそう言うのです。

 

このままではいけないと思い、職場に出入りされている3人のカウンセラーさんへ相談しました。

 

職業カウンセラー、心理カウンセラー、産業医師カウンセラーさんたちです。

 

するとすぐに上層部へ話が行き、解決にいたりました。

 

完璧ではありませんが、組織としては考慮してくれたと思っています。

 

相談していた上司は、最初に相談したときから、たんに女性同士の相性が悪いだけだとトンチンカンなことを言っていたこともあったので、そんなに悩んでいたとはわからなかったと慌ててしまったと言っていましたが、それでも相性の問題だと言い張りました。

 

これは、上述した生徒やその親が先生へ相談したとしても、学校側はいじめだとは思っていなかった、いじめはなかった。と言うのと同じです。

 

産業医師が「トップへ話します」と言ってくださったときに、理解力がありそうな他の若手の上司へ相談していたのですが、その方は、

 

「これは相性の問題ではないですよね。」

 

と素晴らしい判断をしてくださいました。

 

ですが、カウンセラーさんたちに腐ったミカン扱いを受けました。

 

カウンセラーさんには、

 

「トップに相談しますけど、もしもの場合、あなたが他の部署へ配置転換になる可能性があります。」
「私が異動になるんですか?」
「そう。あなたです。」

 

嫌がらせをしている相手ではなくて、人材を求めている部署へ私が異動することになると言われたのです。

 

私とその相手のポジションは異動がないということもあって、相手を動かすことはできない。

 

相手に、異動を要請する理由がない。

 

とのことでした。

 

それでは相手はよけいにつけあがります。

 

退職させる

 

 

「あなたの仕事ぶりに問題がありますから。」

 

と言い、異動先の部署で一から仕事をさせるべきです。

 

どうして被害に合っている方がさらに試練を与えられるのでしょうか、、、不条理です。

 

ま、組織というところは、仕事が出来ない人や性格や人間性に問題がある人は受入先がないから異動はできないのが暗黙のルールですけどね。

 

以前にも私のような相談者がいて、配置転換をしたことがあり過去に事例があるとのことでした。

 

ですが、納得いきませんでした。

 

この部署の立ち上げのこのポジションの第一号採用者が私で、とても一人では業務をこなせないため、もう一人採用してほしいとお願いして入れてもらった相手に追い出されるなんて理不尽だと思いました。

 

どっちが先とか言いたくないですけどね。

 

仕切屋でマウンティングしたい相手にとっては、私の存在は目の上のたんこぶだと思うので、私と新しい人が入れ替わりになれば天下をとれることでしょう。

 

相手がせめて仕事だけでもまとめにできれば話はちがったのかもしれませんが、、、ともかく私の場合はトップが動いてくれたのでよかったです。

 

他の部署の同僚で相談しても解決にいたらずに離職した人や、相談すらできずに去って行った人たちを何人も見てきました。

 

2、3年のあいだに何人もいるなんて異常です。

 

そのうちの一人は、仕事中に突然発狂しオフィスを飛び出して、そのまま離職したと聞きました。

 

私と同じように、新しく採用されて着任した人からストレスを受けて悩んでいたようでした。

 

彼女達が離職するにいたったいじめっ子たちは今も何食わぬ顔でオフィスに君臨して新しく着任してくる人をいじめているようです。

 

状況をのみ込めない上司たちは

 

「他の人たちはすぐに辞めていくのに、、、こんな大変な仕事をあなたは一人で頑張ってくれてありがたいです。」

 

と褒めたたえていると聞きました。

 

みんなが辞めていくのは仕事が難しくて大変だからだと思い込んでいるなんてトンチンカンすぎます。

 

嫌がらせをされているから、仕事が好きでも辞めてしまっている現状をわかっていないのです。

 

腐ったミカンを放り出す社長 

 

いじめ問題においては、いじめられっ子が腐ったミカン扱いを受けてしまいます。

 

いじめられっ子は腐ったミカンではありません。

 

学校も企業どうしていじめっ子の方を問題にしないのか不思議です。

 

学校であれば退学、企業であれば解雇すべきだと思っていたら、以前、20代の社長が悩み相談に答えているサイトを偶然見かけました。

 

質問は経営者からで、挨拶もしないし注意してもなおらない社員がいるのですが、どうすればよいでしょうか?

 

という内容でした。

 

その若き社長は簡単に解決できると即答しました。

 

「解雇すればいいのです。」

 

質問した経営者はあまりにも簡単な解決法だったので驚いたようでした。

 

その経営者は年配者なわけではないのですが、問題があるとわかっている社員を解雇する発想はなかったのかもしれません。

 

この若手社長のように学校や企業でも、問題があって、話し合いをしても聞く耳がない人を解雇することは、彼らのためにもなることです。

 

解雇するのは優しさでもあります。

 

最後に

 

学校でも企業でも、いやがらせやいじめを受けたら、事実を感情抜きで先生や上司や家族に伝えます。

 

感情なしで、という点がポイントです。

 

相談してもまともに取り合ってもらえなくて解決にいたらなそうな場合は、その場から去ります

 

取り合ってもらえない時点で、その組織にとって腐ったミカン扱いをされています。

 

本当に問題を起こした相手ではなくて、相談してきた被害者がやっかいなヤツ扱いをされるのです。

 

その場から去るのは逃げるのではありません。

 

たばこの煙がイヤな人は、たばこの煙がもくもくした部屋から立ち去りますよね。

 

それと同じです。

 

その部屋からいなくなって他の部屋へ移動するだけのことです。

 

実際に腐ったミカンはそのまま君臨しつづけますので、彼らがいる限りは人間関係が改善されるわけではありません。

 

腐ったミカンがどっちなのか分からないまま、わかろうとしないまま、腐ったミカンを抱え込む学校や組織はミカンをどんどん腐らすだけです。