思ったこと

デビッド・ボウイの大回顧展は想像を超えるボウイ博物館だった

デビッド・ボウイの大回顧展『DAVID BOWIE is』へ行ってきました。

 

衣装などが並べられて映像が流れているんだろうなー
と思いながら会場へ足を踏み入れた瞬間に
その想像はすぐに崩れ落ちました。

『DAVID BOWIE is』

 

なんで大回顧展というタイトルにしたんだろう?
とは思ってはいたのですが、衣装などが並べられた
ただの展覧会ではありませんでした。

 

デビッド・ボウイの『博物館』でした。

 

それもそのはず、2013年にボウイの母国、イギリスの
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館からスタートした
のですから。

 

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は
芸術とデザインと専門分野として、
そのコレクションの質と内容の豊富さにおいて
世界に並ぶものがないと言われています。

引用:V&A

 

ボウイへのリスペクトを感じられる展覧会でした。

 

りんかい線を使うとボウイのステッカーがもらえる

 

開催場所の最寄駅は天王洲アイルで、
電車で行く場合、
りんかい線かモノレールになります。

 

りんかい線で行くとボウイのステッカーが
もらえるので、りんかい線で行くことにしました。

 

ステッカーをもらう方法はりんかい線の一日乗車券を買ったりなど
4つの方法がありますが、駅にあるボウイの写メをするだけで
もらうことができます。

 

受け取り場所は会場1Fのカフェに行く手前の左側です。

 

このボウイのパネルの左手です。

 

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カウンターがあって、スタッフさんがいますので
写メと入場券を見せます。

 

ステッカーは数種類あって、私は黒文字ナシでした。

 

黒文字があるのは、DAVID BOWIE isの下に英文が入っています。

 

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改札口の隣にはってあるこのポスターを写メします。

 

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改札口を出る手前の左側です。

 

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天王洲アイル駅から入場入口まで

 

改札を出ててB出口から会場へ。
写メしたポスターの下に、会場への出口案内がありました。

 

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駅を背に大通りをまっすぐ進むと、
左手に会場の寺田倉庫がありますが、
その前に、このボウイが目に入ってくるので
すぐにわかります。

 

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私が行ったのは土曜日でしたが、
外にまでは並んでいなかったです。

 

1Fに入ると目の前にエレベータがりますが、
事前にトイレに入っておく方がいいです。

 

入場してからトイレに行ってしまった場合、
再入場できないからです。

 

トイレは1Fの左手にあります。
カフェ、グッズ売り場も同じ左のスペースです。

 

エレベーターに乗って会場のあるフロアで降りると
入場待ちの人の列が。

 

左手にロッカーがあるので、
ここで荷物を預けれることができます。
結構空いていて利用している人もいました。

 

暗闇に並ぶこと10分。

 

↓この入口のボウイの写メを撮っている人がいましたが、
スタッフからボウイの壁に沿って並ぶように言われてしまい、
全体を撮ることができませんでした。

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会場内はこんな感じ

 

ボウイの壁に沿って並んでいると、
スタッフさんからチケットのミシン目をもぎられて入場口へ行きます。

 

カウンターでヘッドホンを受け取ります。

 

ヘッドホンをつけながら作品の目の前に立つと
ボウイのインタビューや曲が聞こえてくるシステムです。

 

なので、友人と一緒にお喋りしながら
見て回るって感じではなかったです。

 

会場へ入ると、
山本寛斎さんの衣装がお出迎え。

 

会場内は写真撮影が禁止なので、
カフェにあったこのパネルで紹介↓

 

細い、きゃしゃっだったんだ。

 

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いざ、展示品のところへ、
まずはイギリスの時代背景から紹介されていました。

 

ボウイを語るにあたり、曲だけを紹介しても
作品が生まれた意味が伝わらないからでしょうね。

 

ボウイの曲や行動は時代と無関係ではないので。

 

すべて年代順に並んでいるわけではなくて、
曲、映画、絵画、作品、衣装別などによってコーナーが分けれらていました。

 

アート感があるのですが、
一つひとつの説明文が小さいので、
人が集まって進み具合が遅く
展示物すべての紹介文を読むには
かなり時間がかかるのと体力も必要でした。

 

ガラスケースの奥に説明文があるものもあって、
ぎりぎりまで顔を近づけてやっと読めるものも。

 

ペタンコのブーツにして正解でした。
ヒールではすべてを読むことはできなかったと思いました。
貴重な作品や説明文なので読み飛ばすことなんてしたくないですしね。

 

ディスプレイも斬新でした。

 

一番最後のコーナーはかなり大きなスペースで
ここでもボウイの衣装がディスプレイされていたのですが、
時々、ライブ映像が壁一面に流れます。

 

網の奥に衣装があるのですが、
ちゃんと映像が映っていてどうなっているんだろう?
と不思議でした。

 

プロジェクションマッピングは他のコーナーにもあります。

 

ボウイへのリスペクトを感じたし、
芸術性が高く最新技術を取り入れた
ボウイらしい展示会で素晴らしかったです。

 

強いて言うことがあれば、
作品と作品の間が狭くて説明を読むのに
人が集まっていて進みずらかったのと、
説明文の和文がちょっと直訳で日本語になっていなかった
ものがあったことだけがちょっとだけ残念でした。

 

英語を日本語に訳した方が、
英語の方が得意だったのかもしれません。

 

特に見ることができてよかったのは
ボウイのパントマイムです。

 

その後、映画のコーナーがあって、
ボウイの出演作品のシーンを数分間見ることができます。

 

イスに座って見ることができるので、
ちょっとした休憩もできました。

 

リンゼイ・ケンプ氏にダンス、
パントマイム、演技を学んだこともあって
演技力にも吸い込まれます。

 

映画『地球に落ちてきた男』は宇宙人を演じました。
最後から2番目のコーナーでたけしさんが
語ったボウイの印象とオーバーラップします。

 

そのコーナーでは、映画『戦場のメリークリスマス』
で共演された坂本龍一さんとたけしさんが
ボウイについて語られています。

 

ボウイ手書きの歌詞やメモ、
関係者に充てた手紙もおおかったです。

 

衣装もおおく、アパレル関係者の方は
ボウイのファンじゃなくても
この衣装を見るだけでも価値があると思うほどでした。

 

細かくて美しい刺繍や高価な素材や個性的なデザインなど
とても興味深かったです。

 

衣装そのものに存在感があって、
これらの衣装を違和感なく着こなしているボウイにも圧巻です。

 

PVを見ることも出来るので、
曲とPVを楽しんだり、ボウイが描いた絵画を見たりと
まさに大スターというよりアーティストの博物館で
見ごたえたっぷりでした。

 

一日中いても飽きないほどです。

 

私は、14時40分に入場して、19時40分まで会場にいました。

 

普段、展示会では時計を見ることなく過ごします。

見終って満足したら会場を出るので、
今回も同じ感覚で見て回っていました。

 

そしたら、5時間もいたんです!

 

出口でヘッドホンを返したら、
エレベーターで1Fへ行き
あわててグッズ売り場へダッシュしました。

 

グッズ売り場は20時までなので。

 

事前に買いたいグッズを決めていたので、
10分間で充分間に合いました。

 

購入したのは缶入りチョコとクリアファイル。

 

缶の中身はクランチチョコレート。
食べ終わったら缶はずっと置いておくことができます。

 

飾っておくだけでもオシャレです。

 

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帰宅してからクリアファイルの裏面が2パターンあることを知りました。

文字がちがうだけで表は同じだってので一安心。

 

グッズの一覧です↓

 

一人一点までしか購入できないグッズもあります。

 

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デビッド・ボウイのカフェ

 

グッズを買い終わってからカフェへ移動。

 

グッズは20時までだけど、
カフェは20時30分がラストオーダーで21時クローズ

 

コースターも欲しかったので
間に合ってよかった!

 

 

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5時間も飲まず食わずだったので
喉もカラカラ、お腹も減ったので
カレーライスとフルーツミントウォーターを注文。

 

カレーライスは半熟卵とパクチーがトッピングされていて
フルーツミントウォーターもちゃんとフルーツの味がして美味しかった。

 

 

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ドリンクを注文するとコースターがもらえますので
カフェも外せません。

 

上の写真の左にあるコースターです。

 

もちろん、使わずにお持ち帰りしました。

 

カフェもボウイ一色です。

 

 

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大回顧展が開催される各国のポスターです。
数枚フレームに入らず切れてしまいました。

 

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写真撮影コーナー

 

入口を入ったところやカフェにボウイの大きなポスターやパネルがあります。

 

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複雑な家庭環境

 

この大回顧展からもわかりますが、
ボウイは複雑な家庭環境で生まれ育ちました。

 

片親がちがう兄と姉がいて、
親戚には自殺した方も少なくないと語っていました。

 

精神科へ通う親戚も多かったのです。

 

また、8歳のとき同級生と女の子のことでケンカをしたときに
左目を殴られて重傷を負ってしまい、それから瞳孔が開いたままに
なったと言われています。

視力も弱くなってしまったそうですが、
その後二人は仲直りをして、一緒に仕事もしています。

 

自分の生まれ育った家庭環境を嘆ぐこともなく
他人を許せる人間性にも惹かれます。

 

奥様のイマンも好きなので
またボウイについて日記に書きたいと思っています。

 

まとめ

 

スーパースター、アーティストの単なる展覧会ではなくて、
最先端技術とアート感覚満載で
ボウイへのリスペクトを感じられた
DAVID BOWIEの博物館』でした。

 

ロンドンから始まって
東京では2017年1月8日(日)~
4月9日(日)までの開催。

 

davidbowieis.jp

 

すごく価値のある期待を裏切らない、
いやいや、期待以上の大回顧展でした。

 

場所は天王洲アイル駅から徒歩5分程度にある
寺田倉庫G1ビル。

 

外見からはまったく倉庫に見えないビルです。

 

私は10代の時からボウイのファンですが、
ファンじゃなくても行ってよかった!
と思える大回顧展だと思いました。

 

こんな展覧会見たことないし、
かなり刺激も受けました。

 

大回顧展のポスターは、
デビッド・ボウイのアルバム
『ALADDIN SANE』のジャケットと同じ。

 

 

高校生のとき、ラジオ番組の収録に行ったとき
じゃんけんで勝った人にこのアルバムが
プレゼントされる企画があって、
私がもらうことになって今でも家にあります。

 

その時、やったー!ってならなくて
DJさんに「欲しくなかったの?」
と言われたんです。

 

「もらえる」ってわかっていたから
私としては当然だったので冷静だったんです。

 

ボウイはシャーマン気質だったのでは、
と坂本龍一さんも仰っていました。

 

自分が言おうとしたことをボウイは先に分かっていたそうです。

 

私もシャーマン気質なところがあるのかな。

 

とにかく、すばらしいボウイの大回顧展でした。