母との関係

親に認めてほしいと努力するよりも大切なこと

f:id:yume-somurie:20160908214114j:plain

 

親に認められたい、と思っている人は結構いるものだ。
アダルトチルドレンと呼ばれたりもする。

 

認められたくて、たゆまぬ努力をする人もいる。
親に認めてもらいたいために、自分の貴重な人生をそのために費やしている人もいる。

 

例え認められたとしても、幼少時代から心に刻み込まれたトラウマを消すのは難しい。
しかし、そのトラウマを消す簡単な方法がある

 

スポンサーリンク

 

  

 

親に認められないのは子供の責任ではない

 

トラウマを消す簡単な方法とは、認められない問題は、認められない子供にあるのではなくて、親にあるのだと理解することである。

 

この日記では、父親に認められたかった元女優でモナコ公妃となったグレース・ケリーと私の経験を書いてみようと思う。

 

父親に認めてほしかったグレース・ケリー

 

f:id:yume-somurie:20160908220653j:plain

出典:wikipedia

 

『親に認められたい』と思い人生を歩んだ著名人にモナコ王妃となったグレース・ケリー(1929年11月12日-1982年9月14日)がいる。

 

グレースの人生は、父親に認められるために生きてきたかのように思える。

 

父親がオリンピックの金メダリストであり、兄もオリンピックメダリスト、姉妹の中でも病気がちでシャイなグレースは父親に理解されることも評価をされることもなく育った。

 

また、クールビューティーと称賛され、知性と品格をもつ美しい女優として有名であったが、父親は知性や芸術を軽蔑していたこともあり、アカデミー主演女優賞を受賞したときも、父親に褒められることはなかった。

 

失意の中、グレースはカンヌ国際映画祭でモナコ大公レーニエ3世と出会い1年後には結婚し公妃となった。

 

この結婚によって、父親はようやくグレースを認めたようだった。

 

というのも、ケリー家は大変裕福ではあったが上流階級に名を連ねていなかったから。

 

娘のグレースが公妃になったことで、しかもヨーロッパの公妃になったことで、ケリー家は上流階級の仲間入りをしたのである。

 

【アメリカ人のコンプレックス】

 アメリカ人はヨーロッパに対してコンプレックスを持っている人が多く、その理由として、アメリカはヨーロッパからの開拓者たちが建国したこと、王族がいないことなどが挙げられる。

 そのため、ハワイはアメリカ人にとって自慢の土地であるくらいだ。

というのも、カメハメハ大王がいたから。

日本人にとってハワイは芸能人御用達でありリゾート地という感覚を持っている人が多いが、アメリカ人にとっては誇りの地なのである。

それほど王族に対してコンプレックスを持っているため、グレースが公妃になるということは、スラム街で育ち、一世代で富裕層に昇りつめた父親にとって、どれほど誇りに思ったことかと想像ができそうだ。

 

トラウマはつづく

 

しかし、アメリカ人のグレース本人は、公妃になってから嫌がらせを受けたりして苦労が絶えなかったようだ。

 

そして結婚して父に軽蔑されることもなくなったが、グレースが幼少期から受けていたトラウマは消えることはなかったと言われている。

 

グレース・ケリーの人生は、父親に認められたい、という思いがベースにあったわけだけれど、長い年月をかけて認められても、トラウマを消すことが難しいということがわかる。

 

バカと言われ続けて

 

グレース・ケリーの後に、私のことを書くのも気が引けるが、私の場合についても書いておきたいと思う。

 

5、6歳の頃から

 

「バカだ」
「頭が悪い」
「お前のような者をバカだというのだ」

 

と言われつづけ、ある時など、TVに政治家が登場すると、

 

「いいか、この人たちはお前とちがって頭がいいんだぞ。うー、とか言っている数秒の間にだって頭で色んなことを考えているんだ。」

 

と父に言われたこともあった。

 

小学生の子供に対して、政治家と比較してこのようなことを当たり前のように言ってくる親だった。

 

私もグレースと同じで内気で病気がちだった(外見などはちがうけどここだけは一緒)ことと、私の場合は、勉強もできなかったため、

 

「バカで当然か」

 

と疑うこともなく普通にそう思っていた。

 

そんな私は、社会人になって大学へ入り卒業をした。

 

親は、まさか私が大卒になるなんて夢にも思っていなかったため、びっくりしたようで「おめでとう」と言ってくれた。

 

しかし、私に対するバカは過去のことではなく、フレーズを変えたバカへとなっただけであった。

 

今では、「勉強ができるだけでは頭がいいとは言えない。人生(日常)に活かせないようじゃバカだ。」である。

 

私に対するバカは日常生活のすべてにあふれている。

 

ちょっとした日常会話をしていても、「バカ」が登場するので、返答にはいつも頭を使う。

 

些細な会話は、頭で考えることなく行うコミュニケーションだと思っている。

 

しかし、毎回頭で考えて返答をするため非常に頭を使うことになるのだ。

 

「例え親子であっても、人に対して『バカ』だと言うのは失礼だと思うから、お願いだからやめてほしい」と何度か言ったことがあるが、効果はなかった。

 

グレースは父に認めてもらえたが、私へのバカは今のところ終わるところを知らない。

 

親に認めてもらう努力は人生のムダ

 

幼少の頃から他の姉妹と同じように愛されて育っていたら、グレースはちがう人生を歩んでいたのかもしれない。

 

私も幼少の頃からバカだと言われずに育っていたら、「バカ」「頭が悪い」などからトラウマになっていなかったはずだし、社会人になって勉学に励むことなく、人生はちがっていたと思う。

 

グレースのように認められても消えないトラウマ、私のようになにをしてもバカだと言われている。

 

それなら、親に認めてもらうために努力してもしなくても同じである。

 

そんなことよりも、自分のやりたいことに取り組んだ方が幸せだし、それが本当の自分自身の人生である。

 

人は、自分の人生を生きてこそ成功もするし幸せを感じることができるのだから。

 

親の不安は親自身の問題である

 

勘違いしてはいけないのは、親を恨まないことである。

 

子供の育て方に完璧な親なんていないし、親だってトラウマを持っている。

 

そのトラウマを子供に見てしまうのである。

 

グレースの場合は、父親がスラム街育ちから金メダリストになった過去から、娘の一人が病弱で、スポーツよりもお芝居に興味があることだった。

 

そんな娘を見るたびに不安や恐怖心に襲われたのだと思う。

 

だから、親に認められるために努力しなくて良いのである

 

親の不安を消すことができるのは親自身なのだ。

 

まとめ

 

親に認められようと頑張る人生はムダである。

 

親が子供を認めないのは、その子供に自分の不安を見てしまっているから。

 

無意識レベルでの反応なので、親はその子供に不安を見てしまうが、自分自身の不安には気が付くことがない。

 

子供が親に認められるために努力をしても、親が自分の不安と向き合って解決しない限りその努力は報われない。

 

グレースのように親に認められたいとの気持ちから公妃にまでなったが、そのトラウマは消えることがなかった。

 

親は認めるだけで終わるが、認められたい側のトラウマを消すのは大変なのである。

 

自分の人生を生きないと心からの幸せを感じるのは難しく、次々と困難が押し寄せてくるのである。

 

グレースは結婚後、他の困難を乗り越える生活が待っていた。

 

親が子供を認めないのは、親の中に不安があるから、ということに気がつくこと。

 

子供である自分には責任も問題もないのだと気がつくことでトラウマは消えるし、親に認めてほしいと努力しなくてもいいのだ、と気がつくと、自分の人生を生きはじめることができるのだ。

 

ランキング応援していただき感謝しています!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 引き寄せの法則へ
にほんブログ村