思ったこと

ボランティア活動を熱望する沼から這い出ていました

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今週のお題が「私の沼」だと知り、
お題の説明を見ると
アイドルなどはまっていること、
とありました。

私は、今ははまっていませんが、
ボランティア活動から抜け出ていたお話しについて書くことにします。

 

私は、小学生の頃から、
難民や貧困について
考えることが多い子供でした。

 

彼らの役に立ちたい!

 

と思ったものでした。

 

 

海外青年協力隊で現地に行って
貢献したい!

 

JICAで働きたい!

 

と熱望したり。

 

大学で、開発経済学があると知り、
入学について調べたり。

 

私でも役に立てるところがないか、
探しまくっていました。

 

色々と調べるうちに、
JICAに入ったところで
私が思っているような貢献は出来そうもないことに
気がつき始めました。

 

といっても、私がJICAへ就職できるなんて
ムリな話でしたけどね。

 

寄付や募金をしても
現地に届くまでにお金が仲介者にとられたり。

 

調べれば調べるほど、
どうしたら貢献できるのだろう?
と思い、そんな矢先、
アフリカの現地でNPOを設立した
方を知り、直接送金したりしていたこともありました。

 

現地へ行くことは捨てきれず、
日本では、チャリティイベントに参加したりなど、
自分に出来ることに参加していました。

 

ですが、気がついたら、
その沼から抜け出していました。

 

あんなに、現地へ行って
貢献したい!

 

と熱望していたのに。

 

以前は、TVで
海外青年協力隊として
現地で活躍されている方たちを
見ると、「私も行きたい!」
と無性に思っていたのですが、
今ではさっぱりです。

 

むしろ、一人で現地で貢献されている
彼らの姿を見ると、人の人生について
考えさせられます。

 

奥さんやお子さんは日本において
単身で貢献されている方。

 

異国の地で、
淋しいと思いながらも
現地に貢献されている方。

 

自分の人生よりも
困っている人を見ると
役に立ちたいと思う優しい彼らのような
人たちがいるから、海外青年協力隊が成り立っているわけで。

 

見知らぬ異国の地へ
たった一人で社会貢献しに行くのは、
両親をはじめ家族は心配するものです。

気がついたら、
すっかり、GICAや海外青年協力隊への
熱望が失せていました。

 

毎週のように参加していた
ボランティアまでもやめていました。

 

TVで、海外青年協力隊で活躍されている方を見ても、
以前のように「私も行きたい!」
ではなくて、むなしさを感じるように変化しました。

 

小学生の頃からの
熱い想いは消えてしまいました。

 

どうして消えてしまったのか、
自分でもわかりません。

 

貧困をなんとかしたい。

 

けど、自分一人では解決なんて出来ないから
自分が出来る事を模索していたわけですが、
そこには、「自己満足」なんてありませんでした。

 

よく、ボランティアをする人を見て、
「自分満足のため」と仰る方もいますが、
自己満足ではなくて、本当に、心の底から、
苦しんでいる人の役に立ちたいと思っている人がいます。

 

純粋な気持ちです。

 

「良いことをした。」

 

という気持ちもありません。

 

見返りを求めない恋愛という感じかな。

 

私がどうして冷めてしまったのかわかりませんが、
もし理由をあげるとしたら3つあります。

 

その一つは、自分の人生を生きようと思ったから。

 

ボランティをする人生も自分の人生です。

 

ですが、他者ではなくて、
自分自身にフォーカスした人生を生きようと思ったのかもしれません。

 

二つ目は、親不孝かも、と思ったから。

 

私の人生ではありますが、
心配する家族を説得して、
一人で見知らぬ地で貢献することは
はたして幸せなのだろうか?
と思いました。

 

三つ目は、純粋に
活動されている方達を利用しているように見えたから。

 

社会貢献という名で
現地で労働させているように思えてきたからです。

 

もちろん、自ら志願して現地入りするわけですが、
純粋な優しさを利用しているように見えてきたのですよね。

 

ボランティアや社会貢献したいのであれば、
日常にころがっています。

 

自分の毎日の行動が社会貢献です。

 

アフリカなどで不等な労働を
強いられている方の役に立ちたければ、
フェアトレードの商品を買えばいいし。

 

心配する家族を振り切って、
現地に行くこともなく、
自分自身の人生も大切に生きながら
社会貢献することは可能です。

 

今週のお題は「私の沼」で、
なかなか抜け出せない
というタイトルでしたが、
私の場合、数十年間熱望していた社会貢献という沼から
気がついたらきれいさっぱり抜け出ていたという体験でした。